甘味が特徴的な味わいのコーヒー豆です。
国 | コスタリカ | ||
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エリア・農園 | カルタゴ州 パロモ・デ・オロシ リオグランデ農園 | ||
生産者 | Carl Jürgen Kitzing氏 | ||
標高 | 1,050〜1,260m | ||
品種 | H1(サチモール×ルメスーダン) | ||
生産処理 | レッドハニー | ||
焙煎度 | 中深煎り |
コーヒー豆の品種H1
H1は、サチモールとルメスーダンを掛け合わせた研究品種で、別名セントロアメリカーノとも呼ばれています。
栽培適応範囲が標高900m~1,600mと広く、矮小種でさび病耐性がある為、管理や収穫がしやすく広くコスタリカで育てられています。
柑橘系のフレーバーが出やすいのも特徴で、レッドハニーやナチュラル、アナエロビックなど様々な精製に対応すると言われいています。
レッドハニー精製
H1のチェリーを手摘みで完熟したものだけを摘み、トレスリオスにあるパタリージョウェットミルへ運搬、フローター選別にかけられた後、チェリーはパルパーにかけて果肉を除去します。
その後ミューシレージが付着したままの状態でアフリカンベッドで、水分値が10.5%になるまで8日〜10日間かけて乾燥させます。
パーチメントの大きさによってミューシレージの付着の具合も異なり、乾燥のスピードに差が大きく出てしまうため、SMSプログラム下のコーヒーはパルピング後、パーチメントの大きさごとにサイズ分けが行われます。こうしてサイズ分けされたことにより均一に乾燥が進み、乾燥不十分による品質の低下を防止しています。
SMSプログラム
SMS(イーコム サスティナブル・マネジメント・システム)は、輸出会社イーコムがコーヒー産地で展開しているプログラム及び独自認証システムです。世界のコーヒー消費量が年々増加する中で、気候変動による減産の可能性など、近い将来、原料確保が困難になると想定されています。
SMSでは、生産者さんへの農業支援や融資、認証取得などの様々な支援を通し、品質・生産性の向上を図り、持続的なコーヒー生産を実現させるための取り組みを行っています。
コスタリカにおいては農家さん達は、生産者の高齢化と若者の農業離れや、気候変動による生産性の低下などの問題に直面しています。
問題は零細農家さんが多いコスタリカでは、自分たちの力だけは解決することが容易ではありません。この問題を企業(イーコム)が入ることで、持続可能なコーヒー生産を支援しています。
このプログラムによって安定的な生産ができるようになった農園は、品質向上をさらに発展させ、スペシャルティコーヒー市場を目指すことも可能です。
このコーヒー豆もイーコムの支援により立ち直り、次のステップとして高品質なコーヒー生産に取り組んだ、農家さん達が未来へ思いを馳せた豆なのです。